
〈エゴイスト〉のカリスマ店員から〈ヨーコモリモト〉のデザイナーへ。渋谷だからこそ歩めた森本容子さんの足取り。
2023.2.15
ミニ丈、ボリュームシューズなどが「Y2Kファッション」としてリバイバルをしています。
〈ヨーコモリモト〉のデザイナー・森本容子さんはまさに元祖! 1990年代後半にギャル文化の発信地となった『渋谷 109』で「カリスマ店員」として一世を風靡しました。「私と渋谷物語」ではその経緯を「台風の目の中で過ごした20代」というタイトルで執筆いただいております。
ショップスタッフとして手腕を振るった森本さんは、2000年4月にアパレルブランド〈マウジー〉のディレクターに就任。同じ『渋谷 109』で新しいスタートを切ります。厚手のデニム にトレンチコートという組み合わせでカッコいい女性像を打ち出しました。
また、同年9月には彼女をロールモデルにした雑誌『S Cawaii!』も創刊。
快進撃は続き、2004年には上質な素材を用いたブランド〈プラチナムマウジー〉を立ち上げます。
その後、美しいシルエットが特徴の〈カリアリング〉、2017年にはさらに大人に向けた〈ヨーコモリモト〉をスタート。
およそ20年ものあいだ、渋谷でファッションの楽しさを知った女性たちの心を掴み続けています。「『渋谷 109』という場所がなかったら、いまの私はいないとことあるごとにお話されていたのが印象的でした。新しいカルチャーが生まれるこの街だからこその軌跡に胸が熱くなりました。
