【笹塚、幡ヶ谷、初台、本町エリア】区民が率先して、地域活動にコミットする街。

2022.12.13

渋谷区で最も居住者の多いこの地域。庶民的な商店街は活気にあふれ、自然豊かな玉川上水旧水路緑道が地域の交流を生む場となっている。区民が主体となり、積極的にまちづくりに参加する、地域の取り組みを紹介する。

代々木緑道・初台緑道・西原緑道・幡ヶ谷緑道・大山緑道・笹塚緑道からなる玉川上水旧水路緑道は、全長2.6kmに及び豊かな緑が生い茂る。

区民のアイデアから、
暮らしを豊かにする施策が次々に生まれる街。

笹塚、幡ヶ谷、初台

近頃は、京王線笹塚・幡ヶ谷・初 台駅周辺エリアを総称して「ササハタハツ」と呼ばれ、地域が一丸となった取り組みも盛ん。中でも象徴的なのが、玉川上水旧水路緑道を中心とする区民の関わり。緑道の再整備コンセプトである「F ARM」を体現し、実証実験の場となっている仮設FARMをはじめ、多種多様なプロジェクトや地域のコミュニティ活動が行われている。

#Teaparty

緑道再整備計画にコミットするために2020年に立ち上げられたプロジェクト。これからの緑道には何が必要か? それをこのエリアで生活する方と一緒に考え、行政に届けるためのお茶会(ティーパーティ)を月に1回開催している。場所は幡ヶ谷駅から徒歩2〜3分の緑道沿い。開催日は毎月第3火曜。

#つながる菜園プロジェクト

“ ササハタハツ ”の区立小学校で広がる、学習菜園プロジェクト。図書室や音楽室、校庭と同じように、すべての子どもたちに平等な居場所をつくる取り組み。食と教育の相互的な関わりを伝えるとともに、農体験を通して自然界と生命のつながりを学ぶことも。学習菜園の枠に留まらず、新たな地域のつながりと世代を超えた交流が生まれている。

#388 FARMβ

渋谷区、京王電鉄株式会社、一般社団法人渋谷未来デザインが共同で設立した「ササハタハツまちラボ」の実験イベント。 農、アート、マルシェをきっかけに地域のつながりを育んでいる。また子どもたちの学びの場となり、区民のアイデアを形にできる場として、一人ひとりの暮らしが彩られたものになるよう、毎回新たな試みも。

昭和の原風景を残しながら、地域で連携し、より住みよい暮らしに。

本町

昔ながらの木造建築の密集地区を生かし、街の再編が進められる。令和7年に向けて、渋谷本町学園第二グラウンドを区民のための複合施設にリニューアル。また、魅力ある昭和レトロな空き家を生かし、商店を誘致するプロジェクトで街を活性化させる試みも。

#渋谷本町学園第二グラウンド

旧本町小の施設を活用している渋谷本町学園第二グラウンド。老朽化した施設を刷新し、区民の暮らしを支える複合施設にリニューアル。竣工は令和7年予定。グラウンドや体育館などのスポーツ施設のほか、出張所、区民会館、子育て支援センター、保育・幼児教育施設、防災備蓄倉庫などの機能を統合した利便性の高い施設に整備される。

#渋谷消防団第7分団

現在は約30名が在籍。区内在住・在勤・在学の18歳以上の有志メンバーが活動。本町エリアの安心安全を守る渋谷消防団第7分団の活動が、ここでの暮らしをさらに豊かにする。

#SHIBUYA local street project

商店街や街なかの空き店舗を活用し、地域に新しい魅力をつくり出す、渋谷区による地域活性化プロジェクト。「みんなで育てる、暮らしの経済圏」をテーマに、暮らしや働く時間を豊かにする店を増やし、都心でありながら“ ローカル ”な親しみの湧く地域づくりを目指す。